| マニラE通信1号 |
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日本では、好きなことを仕事にする、自分だけの仕事をつくる、といった考え方がこれまで以上に注目されています。それに比べると、ここフィリピンではまだまだ経済の立て直しが必要で、産業の発展、雇用機会の拡大、貧困削減と課題が山積していますから、まずは仕事があるだけまし的な状況です。経済成長しつつある産業部門でもIT化や装置化、海外への工場移転などによって、雇用につながらない“雇用なき成長”が憂慮されています。だからといって、自分の好きなこと、得意なことを仕事にする道を閉ざされていいわけはありません。途上国ではそれどころではない、といってしまう前に“後発有利”のような回路を探る―、上流階層以外の普通の人たちがその働き方と生き方、ワークスタイルとライフスタイルが重なるような仕事にどのように就いているのか、あるいは壁があるのか、まずは現実を見させてもらうことにしました。 |
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首都マニラの高級地のシンボル、マカティは高層ビルが立ち並びビジネス街、 |
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今号からしばらく、フィリピンで仕事をする人たちへのインタビューを紹介していきます。インタビューといっても、どのような人たちに、仕事の何を聞いたらいいのか―。わたし自身の行動半径も限られていますし、コトバの壁もあります。そこで、簡単な質問用紙を作成し、まずは周囲にいる身近な人たちをつかまえて、協力してもらいました。
10ほどの質問内容は基本的な事がらで、差障りのない範囲で収入や支出、経験年数や就業時間、そして仕事への満足度と子どもがいる場合、どんな仕事をさせたいか、などです。ここに掲載するのはご本人の協力と掲載の承諾を得られたものです。 |
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「ボスがいないのがいい〜トライシクル・ドライバー」 |
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なにしろ路上が職場。常夏の国とはいえ、雨風は突然襲ってきますし、早朝深夜などは決して安全とはいえません。男性もさることながら、女性にはもっとやりにくい仕事かな、と思いつつ、「女性ドライバーはいないのかしら」、の一言にマニラから50?ほど郊外のブラカン県にいる友人が、「わたしは利用しているわよ。」さっそく、会いにそして乗りに出かけました。 サンタ・ディゾンさん(42)は、水田作業の手伝いから転職して、この仕事に満足している何よりものワケは「もうボスがいないから。」でした。彼女の1日はこうです。姉家族と同居していますが、仕事の開始は5時から。日の長い今の時期なら東の空の朝焼けが始まるころです。この国では決して早いとはいえません。出張などで早朝4時集合などというのもありましたから。 トライシクルは小回りが効いて、ドア・ツー・ドアが便利です。自宅からマニラ首都圏行きのバス停まで、ジプニーの発着所までという乗り方で、地域差はありますが1区間15ペソ(1ペソ≒2円)。1人でも2人でも同額ですから、乗合でなんとか安くしたいのが利用者心理です。が、定員は3名、マニラなら2名までですが、サイドカーのふくれ具合からみると、そんなものではすまないんじゃないかな。地方では10人乗りが可能なように設計されたものもあるそうですが。 |
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自分の仕事―トライシクル・ドライバー ・仕事暦―6年 ・自分が決めている勤務時間―5時〜18時ごろ。なるべく、夜は出車しない。 ・その代わり、稼働日数―週7日 ・収入は1日250ペソ、月収にすると約7500*ペソ。ガソリン代、社会保険費用、トライシクル組合への年1回の登録料 などを負担する。 ・自分の収入をあてにしている家族―姉家族を含めて6人 ・仕事への満足―ボスがいないこと。仕事への不満―値切るなど行儀の悪い客、体力の消耗 ・もし転職するとしたら―やっぱり今の仕事でいい。 ・もし子どもがいたら、どんな仕事をさせたいか―シングルだからわからない。 ・この仕事で自分が有利だと思うのは―開業の時点で、それまで貯金していた資金でバイクとサイドカーを購入できたこと。 |
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ここからは、トライシクルの簡単な変遷などを紹介します。
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